どっちもどっちではあるけれど…

知的障害者施設を設置するのに住民と会話(意見交換)する気にもなれなくなった人から批判される
http://togetter.com/li/26399

読んでいて、なんだかゲンナリとしてしまいました。
まとめた本人もなんだかなあという感じですが、グループホーム設置への理解が得られないことに関して、「好ましくない」と批判される筋合いはないと切って捨てているのもどうかと思うんですよね。

私の目から見ると、知的障害者は身体の大きな子供です。
軽度の方ならまだいいですが、重度ともなると普通には会話ができません。
そういう現実を知っていると、家の近くにグループホームができます、と言われると咄嗟に「大丈夫かな」と不安になるところはあるわけです。

だって、近所に「身体の大きな子供」が引っ越してきたようなものです。
しかもその子供には保護者がついていないかもしれない。
グループホームのシステムがわからないので、もしかしたら常に誰かがついている仕組みなのかもしれませんが、もしそうだとしたら誤解をとくためにも説明をして欲しい)

もし、常に誰か介助をする人間が一緒にいるなどであれば、特に近所に住んでいても影響がありません。
でも、そうじゃないとしたら?
どうしたらいいのかわからない、という気持ちは誰にだってあると思うんです。私にだってあります。

知的障害者は天使ではありません。人間です。
それを認めるからこそ、不安になります。
たとえば幼児は大人に言うことを聞かせるために、あえて暴れたり大声を出したりすることがありますよね。
そういうことがあったとき、幼児なら体格的にも大人の方が勝っていますから、対応は簡単なわけですが、相手が自分と同程度の体格の大人だったら?
そういう不安に対して、ひとつひとつ説明していく必要はあると思います。

こういうことを書くと、差別って言われてしまうのかなー……と、思うんですけど。
でも実際、近所に障害者施設があって、間近に見ていての感想です。
障害者だから悪いことをする、とは特に思いませんが、自分に対応できないかもしれないという気持ちはあるのです。